資格認定制度からのお知らせ

2012年IIA国際認定資格CPEガイドライン(継続的専門能力開発制度)の変更について

2011/12/28

内部監査人協会(IIA)国際本部が、2012年1月1日より、IIA資格の継続的専門能力開発制度ガイドライン "CPE(Continuing Professional Education)"のいくつかの点におきまして変更することを決定いたしましたのでお知らせいたします。

  1. CPE報告における変更点
    • 2011年11月15日、IIAの理事会はCPEガイドラインにおいていくつかの主要なポイントを変更することを承認いたしました。
      このプログラム変更はIIAのガイドラインを業界のベスト・プラクティスに準拠させ、資格保持者によりよい経験を提供するものです。
    • 2012年1月1日より、報告期限、CPEの要件、報告プロセスへの変更が実行されます。変更の概要は下記のとおりです。

  2. IIAが報告手順を1年毎の報告に変更する背景
    • 現行の報告期間及び報告期限において、多くの課題が確認されています。CPE報告プロセスが、業界の中で最良のものでありつづけるため、またこのような課題に取り掛かるため、IIAは他の類似資格プログラムとの比較をしました。
    • これらの比較によって、報告プロセスに対する混乱を削減し、資格保持者との間のコミュニケーションを促進、また、資格保持者が最近の動向を把握し、所属する団体に適格であることを確証するために、多くの変更が必要であることが確認されました。
    • 1年毎の報告プロセスへの変更はCPE報告時期に関する混乱を改善するための1つの変更項目です。これはまた監査のプロセスをも容易にします。例えば、CPEの監査対象に選ばれた場合、12ヶ月前にさかのぼっての報告は、現行の最長27ヶ月後までさかのぼっての報告よりも容易になります。
  3. 変更が資格保持者にもたらす影響
    • 2012年の報告年は移行期間となり、資格保持者すべての方が同じラインに立って新しいCPE活動を開始します。資格保持者は前回いつ報告をしたかに基づいて決められた単位数のCPEを報告する必要があります。
      以下の表は資格保持者の認定年とこれまでの報告期限に基づいて、2012年12月31日までの期限に対して必要な報告要件を示しています。

  4. CPE報告の対象者
    • 定年退職者("Retired")以外の全ての資格保持者が毎年CPE報告をしなければなりません。
  5. CPE報告の実施方法
    • 資格保持者が在住するIIA支部へ、その支部が提示しているCPEガイドラインに沿って活動しCPE報告を行う必要があります。
  6. CPE報告の期限
    • CPEは毎年12月31日(消印有効)までに報告が必要です。
  7. 複数の資格保持者の資格更新料
    • 複数の資格を保持している場合は、それぞれに2013年1月1日以降、資格更新料が必要となります。
  8. 資格更新料の手続き及びCPE報告を怠った場合の対応
    • 資格更新料の手続き及び必要最低限のCPEを報告がなされなかった場合は、登録状況が"INACTIVE"となります。"INACTIVE"とは、過去に経験・知識を保有していたが、そのスキルが現役の状態に維持されていないということを意味します。
    • 称号は資格が更新されるまでは使用できません。資格保持者としての署名、名刺に記載できない等、資格保持者として名乗ることができなくなります。
  9. 12月31日のCPE報告期限を過ぎた場合の復帰手続き
    • "INACTIVE"の状態が、12ヶ月未満の場合は、対象期間のCPE報告書を提出してください。なお、2013年1月1日以降は、これに加えて資格更新料が必要となります。
  10. INACTIVEになってから1年以上経過した場合の復帰手続き
    • 登録状況が"INACTIVE"となり、1年以上経過した場合、80CPE単位のCPE報告書、"INACTIVE"期間の資格更新料及び復帰手続手数料を支払う必要があります。
  11. CPEの活動要件
    • 新しいCPEガイドラインを2012年1月に当協会ホームページにてご案内させていただきます。今しばらくお待ちください。
  12. 複数の資格を保持している場合のCPE報告
    • 実施したCPE活動は、それぞれの資格のCPE要件を満たしているものであれば、各CPE報告に適用することができます。
    • CCSA/CFSA/CCGAP/CRMAのCPE報告に関しては、報告単位の最低25%がそれぞれの専門分野に関連している必要があります。

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