内部監査の品質評価

日本内部監査協会は、内部監査の品質向上と内部監査業務の改善に役立つ品質評価を提供しています。
「内部監査部門の外部評価」は正会員(法人会員)を対象としております。

内部監査部門の外部評価

協会は正会員を対象に、内部監査の品質向上を目指し、発展を続ける内部監査部門のために外部評価業務を提供いたします。適格にして独立した外部評価者が内部監査部門の「基準」への適合性を評価します。
さらに、内部監査部門の有効性と効率性を検討し、内部監査の豊富な知見を基に所見を示し、改善のための提言を行うことで、内部監査部門の品質向上と改善を図ります。

  1. 内部監査の品質評価 〜内部監査の品質の向上を図り、経営組織体により一層の貢献を〜
    内部監査は独立性と客観性を持ち、リスク・マネジメント、コントロール(内部統制)、ガバナンスの各プロセスの有効性を評価し、組織体の目標達成に貢献することを目指しています。内部監査の実務において範となる「基準」には、最低でも5年に1度は外部評価を実施することが規定されています。定期的なフル外部評価の実施は、内部監査部門の「基準」および倫理綱要への適合性を高め、改善を図ることで、高品質な内部監査の構築につながります。協会は、IIAが確立した外部評価の手法を用いて、グローバル・スタンダードの外部評価を提供します。

  2. 内部監査のさらなるレベルアップのために
    IIAが20年にわたり、世界各国のあらゆる産業、さまざまな政府機関等で実施してきた外部評価の実績を踏まえ、協会は日本の制度・風土・環境に適した外部評価を提供します。協会の外部評価の目的は、次のとおりです。

    1. 貴社の内部監査部門の「基準」への適合性レベルの評価
      「基準」とは、IIAが制定した「内部監査の専門職的実施の国際基準」および協会が制定した「内部監査基準」を指します。これらの「基準」への適合性を総合的に評価し、内部監査人の倫理綱要の遵守状況も評価します。
    2. 貴社の内部監査部門の有効性と効率性
      外部評価チームは、内部監査部門の有効性と効率性の向上について検討し、改善の機会を明らかにし、「基準」への適合性および有効性と効率性についての所見を示します。さらに、内部監査の豊富な成功事例等を活用し、改善のための提言を行います。
    3. 効率的かつ実効性の高い外部評価プロセス
      上記の a および b は、密接に結びついています。協会の外部評価プロセスは、「基準」の適合性レベルの評価および有効性と効率性の向上の検討を1つのプロセスとして一体化して実施します。一体化することで、より効果の高い外部評価を提供します 。


お問合せ
一般社団法人日本内部監査協会 品質評価推進室
TEL03-6214-2231
内部監査部門の外部評価に関するお問合せ
メールアドレス eqa@iiajapan.com

ご相談・お見積は、随時受け付けております。なお、お申込みが集中した場合、ご要望にお応えできかねることもございますので、あらかじめご了承ください。


品質評価に関する研修会

品質評価の目的別に研修会を開催しております。品質評価を実施された企業、未実施の企業の双方にお役に立つ内容です。 ※開催日は、こちらでご確認ください。

内部監査の品質改善プログラム:基礎編
〜品質評価の基本とメリット〜

本研修会は、内部監査の品質評価(内部評価と外部評価)の基本的事項の解説と導入事例を紹介します。品質評価実施に必要な基礎となる知識と品質評価のメリットについての理解を深めていただきます。内部監査の品質改善プログラムとして、品質評価の導入を検討していただき、内部監査の品質向上に役立てていただくことを目的としています。品質評価の具体例と品質評価の効果にポイントを絞った内容となっております。

内部監査の品質改善プログラム:実践編
〜品質評価を受ける人のためのマニュアル活用法〜

本研修会は、内部評価・定期的自己評価を実施する方に向け、『内部監査の品質評価マニュアル 2017年版』を使用してツ ールの活用方法を平易に解説します。品質評価のツールを理解することで、内部監査の 改善につながるヒントを得ることも期待できます。内部監査の品質改善プログラム:基礎編 を受講されていない方にもご理解いただける研修会です。

内部監査の品質改善プログラム:品質評価実施編
〜内部評価者/外部評価者養成のためのトレーニング〜

本研修会では、評価者としての知識を習得したい方を対象に外部評価のケース・スタディとグループ・ディスカッションを通じて、評価(内部評価と外部評価)のポイントを理解していただきます。さらに、「基準」への適合性レベルの評価について深く考え、実務に沿った品質評価(内部評価と外部評価)の有効性と効率性を学習していただくことを目的としています。本研修会は、IIAの「品質評価トレーニングコース」と実質同一の教材と「内部監査品質評価ガイド」を使用して講義を行います。ケース・スタディ等は、米国の内部監査環境のものとなりますので、あらかじめご了承ください。

内部監査の品質評価のフレームワーク

内部監査は、独立性と客観性を持ち、リスク・マネジメント、コントロール(内部統制)、ガバナンスの各プロセスの有効性を評価し、組織体の目標達成に貢献することを目指しています。そのために必要な一定の品質水準を示すものとして、日本内部監査協会(以下「協会」)の「内部監査基準」と内部監査人協会(The Institute of Internal Auditors:以下「IIA」)の「内部監査の専門職的実施の国際基準」があり、すべての組織体の内部監査はこの「基準」(*)尊重しなければなりません。「基準」には、内部監査の品質評価が規定されており、品質評価を実施することで、内部監査部門の品質が向上し、その結果として内部監査部門は、組織体の目標達成への更なる貢献が可能となります。

(*「基準」:協会の「内部監査基準」およびIIAの「内部監査の専門職的実施の国際基準」)

「基準」は、内部監査部門長の責任において、組織体に内部監査の品質評価を推進する制度(品質のアシュアランスと改善のプログラム、品質管理プログラム)を設けることを求めています。このプログラム(制度)は、内部監査部門の「基準」への適合性レベルの評価、内部監査部門の有効性と効率性の評価、さらに改善の機会を明らかにするものです。このプログラム(制度)は、内部評価と外部評価で体系的に構成されています。 日本における品質評価(内部評価と外部評価)は、IIAの『内部監査の品質評価マニュアル 2017年版』または同等なガイダンスとツール、協会の「内部監査品質評価ガイド」を手引きとして実施することを求めています。

内部評価(継続的モニタリングおよび定期的自己評価)

内部評価は、継続的モニタリングと定期的自己評価の2つの方法があります。

外部評価(フル外部評価および自己評価と独立した検証)

外部評価は、組織体外の適格にしてかつ独立した評価者により行われる評価であり、最低でも5年に1度実施することが求められています。外部評価も、『内部監査の品質評価マニュアル 2017年版』と「内部監査品質評価ガイド」に沿って実施します。外部評価には、フル外部評価および自己評価と独立した検証の2つの方法があります。

内部監査の品質評価のガイダンス

内部監査の品質評価マニュアル 2017年版

本書は、内部監査人協会(The Institute of Internal Auditors:以下「IIA」)調査研究財団から2013年に発行された「Quality Assessment Manual」を翻訳したものです。本書は、内部監査部門長が内部監査の品質を確立・維持するための仕組みを構築し、品質評価者が品質評価を実施するためのガイダンスとツールを提供しています。あらゆる企業の組織体の内部監査部門の品質向上のために活用していただけるマニュアルです。日本の内部監査の品質評価の実施には、この『内部監査の品質評価マニュアル 2017年版』と、「内部監査品質評価ガイド」を併用することが重要です。

(詳しくは『内部監査の品質評価マニュアル 2017年版』をご参照ください)

内部監査品質評価ガイド

日本内部監査協会は、平成19年10月、内部監査の品質評価について、その目的と意義を明らかにし、日本の制度・環境・風土に適合した品質評価の基準を検討するために、品質評価基準検討委員会(委員長:毛利直広、以下委員会)を設置しました。委員会は、平成21年9月日本内部監査協会内部監査推進全国大会にて「内部監査品質評価ガイド」(公開草案)を公表し、寄せられたコメントを整理し、「内部監査品質評価ガイド」が完成しました。「内部監査品質評価ガイド」は、協会理事会(平成22年3月)にて公表の承認を得たものです。
「内部監査品質評価ガイド」では、日本における内部監査基準やIIAの国際基準に基づく内部監査の品質評価は、IIAの「品質評価マニュアル」または「同等なガイダンスとツール」、および「内部監査品質評価ガイド」に基づき実施されるべきとしています。この考え方は、IIA国際本部品質評価委員会(平成21年12月)にて正式な了解を得たものです。

<内部監査品質評価ガイドは、自由にダウンロードしてご覧いただけます>
内部監査品質評価ガイド(PDF808KB)
内部監査品質評価ガイド抜粋−第3部第7章外部評価者選任時の留意事項(Word213KB)
公開草案ご意見の要約と回答(PDF182KB)

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