IIA国際フレームワーク

内部監査人協会(The Institute of Internal Auditors:以下IIA)から2024年1月9日に公表された、「専門職的実施の国際フレームワーク(IPPF)」及び、その構成要素である「グローバル内部監査基準」が2025年1月9日より適用されます。

「専門職的実施の国際フレームワーク(IPPF)®」について

フレームワークは、構造の設計図及び一貫性のある体系を明らかにするものであり、職業規律又は専門職に有用な知識体系を、首尾一貫して作成、解釈及び適用するのに役立ちます。「専門職的実施の国際フレームワーク」(International Professional Practices Framework (IPPF)®)は、内部監査の専門職的実施のために、内部監査人協会(IIA)が公表した権威ある知識体系を整理したものです。IPPF には、「グローバル内部監査基準」、「トピック別要求事項」及び「グローバル・ガイダンス」が含まれます。

IPPF は、現在の内部監査の実務に対応する一方で、世界中の実務家やステークホルダーが、様々な環境において、また、目的、規模及び構造の異なる組織体において、質の高い内部監査を求める継続的なニーズに適応し責任を果たせるようにするものです。

IPPFを構成する3つの要素

  • グローバル内部監査基準
  • トピック別要求事項
  • グローバル・ガイダンス

「グローバル内部監査基準™」について

「グローバル内部監査基準」は、内部監査の世界的な専門職的実施の指針であり、内部監査部門の品質を評価、向上させる基礎となります。「グローバル内部監査基準」の中核をなすのは、有効な内部監査を可能にする 15 の指導的な原則です。各原則は、要求事項、実施に当たって考慮すべき事項、及び適合していることの証拠の例を含む複数の基準によって支えられています。これらの要素が一体となって、内部監査人が原則を達成し、「内部監査の目的」を果たすことを支援しています。

「グローバル内部監査基準™」(日本語版)は内部監査人協会(IIA)のウェブサイトよりご確認いただけます。 また、2017年公表の基準との新旧対照表がこちらよりご確認いただけます。

※IIA国際本部が開催する「グローバル内部監査基準」の無料解説セミナー(日本語字幕版)を配信しております。詳細はこちら

「トピック別要求事項」について

「トピック別要求事項」は、特定の監査対象に関する内部監査業務の一貫性と品質を向上させ、そのようなリスク領域で個々の内部監査業務を行う内部監査人を支援することを目的としています。内部監査人は、個々の内部監査業務の範囲にここで特定されたトピックのいずれかが含まれる場合、関連する要求事項に適合しなければなりません。

「トピック別要求事項」は、業種やセクターを問わず、進化するリスク状況に取り組む内部監査の継続的な妥当性を強化するものです。

「トピック別要求事項」は内部監査人協会(IIA)より公表され次第ご案内いたします。

「グローバル・ガイダンス」について

「グローバル・ガイダンス」は、内部監査業務を実施するために、必須ではない情報、助言及びベストプラクティスを提供することにより、「グローバル内部監査基準」を支援するものです。「グローバル・ガイダンス」は、IIA が正式なレビューと承認プロセスを経て承認したものです。

「グローバル・プラクティス・ガイド」は、以下を含む主題について、詳細な方法、ステップ・バイ・ステップのプロセス、及び事例を提供しています。

「IT 監査の国際的ガイド(GTAGR)」は、組織体の情報技術及び情報セキュリティのリスクとコントロールに関するアシュアランス業務又はコンサルティング業務を行うための知識を提供するものです。

「グローバル・ガイダンス(原文)」は内部監査人協会(IIA)のウェブサイトよりご確認いただけます。 日本語訳を作成済のものについては、当協会の会員サイトでご紹介しております。

2017年公表の国際基準(2025年1月8日まで適用)はこちら

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