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第5代会長 伏屋和彦氏就任のお知らせ
第2回通常総会(2009年6月16日)終了後の第19回理事会における決定により、中村清氏の後任として、第5代会長に伏屋和彦氏(前会計検査院長)が就任いたしましたのでお知らせいたします。
会長挨拶
このたび、平成21年6月16日に開催されました日本内部監査協会第2回通常総会において理事に選出され、その後行われた第19回理事会において会長として選任されまして、当協会の第5代会長に就任いたしました。法人・個人を含め約4,000の会員の皆様のため、わが国における内部監査の発展に、微力ではございますが誠心誠意努めて参りたいと思っております。
当協会は、50年以上の長きにわたりわが国における内部監査人の唯一の団体として、世界的な交流・活動を行うとともに、わが国の内部監査に関する専門研究機関として、内部監査の普及・啓発に向けた幅広い活動を進めてきております。この間、平成19年、任意団体から社団法人となり、会員数も増加するとともに、内部監査に関する専門資格の取得者も累計で1万名近くに達するに至りました。
海外では、国際的な内部監査人の団体である内部監査人協会(IIA)があり、現在、世界約160の国と地域の約150,000名の会員により組織されております。当協会はその国別支部としての活動も行っております。また、世界水準の内部監査人の資格である公認内部監査人(CIA)等の資格認定試験を、日本においては当協会が行っております。
内部監査は、法律上義務付けられてはおらず、組織体独自の判断に基づいて実施されるものですが、企業活動の効率化を促進し、健全な企業経営を実現するとともに、企業等組織体の社会的信頼性を確保する上で重要な役割を担っています。
わが国においては、近年企業に関する様々な不祥事件が多発し、その影響が、企業の枠を超えて、広く社会にまで及んできているといえます。こうした中で、企業における内部統制の整備・運用責任が求められることからも、健全な企業経営の実現のために内部監査が果たす役割の重要性がますます高まってきているといえるでしょう。
このような内部監査に対する社会的要請に応えるためにも、当協会は、内部監査及び関連する諸分野についての理論及び実務の研究、並びに内部監査の品質及び内部監査人の専門的能力の向上を推進するとともに、内部監査に関する知識を広く一般に普及させることを目的として社会に貢献していきたいと考えております。
中村清前会長のご功績をはじめ、これまでの当協会の実績の上に立って、わが国における内部監査を、今後ますます普及・発展させるために、鋭意努力して参る所存でございます。 わが国の内部監査人として活躍される会員各位におかれましては、旧に倍してご指導ご鞭撻を賜りたく、お願い申し上げます。簡単ではございますが、以上をもちまして就任のご挨拶とさせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。
伏屋和彦氏 略歴
- 1967(昭和42)年3月
- 東京大学法学部卒業
- 同年4月
- 大蔵省入省
- 1999(平成11)年7月
- 国税庁長官
- 2002(平成14)年7月
- 内閣官房副長官補
- 2006(平成18)年1月
- 会計検査院検査官
- 2008(平成20)年2月
- 会計検査院長
- 2009(平成21)年1月
- 定年退官
- 2009(平成21)年6月
- 社団法人日本内部監査協会会長