CIAフォーラム研究会

GRC a3

地区 東京
研究会名 第13期ERM研究会
座長 吉野太郎氏(株式会社エスエーティ 常勤監査役)
研究会テーマ COSO『全社的リスクマネジメント 全社的リスクマネジメントの環境・社会・ガバナンス(ESG)関連リスクへの適用』の内部監査での活用方法
研究内容
  • COSO-ERM(改訂版COSO全社的リスクマネジメト)から、ESG(環境・社会・ガバナンス)関連リスクを監査する際の視点・着眼点と質問事項を読み取ることを通して、COSO-ERMをESG関連リスクに対する内部監査の実務で活用する方法を研究します。
  • 研究では、COSO(トレッドウェイ委員会支援組織委員会)とWBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)(注)が連名で公表したガイダンスである『全社的リスクマネジメント 全社的リスクマネジメントの環境・社会・ガバナンス関連リスクへの適用』をベースとします。
    (注)持続可能な開発を目指すために協働する230社を超える企業のCEO連合体。1995年に設立され、本部をスイス・ジュネーブに置く。WBCSDに参加する企業は、政府やNGO・国際機関と協力し、持続可能な発展に関する課題への取り組みを行っています。
  • 同ガイダンスは、COSO-ERMの20の原則とその実務をESG関連リスクに適用できるようにすることを目的としており、2018年10月に公表され、2024年11月に邦訳が一般社団法人日本内部監査協会のホームページ上で公開されています。 ※本ガイダンスの閲覧方法
    協会HPトップページ →インフォーメーション →「2024年11月1日」
    又は
  • なお2023年(令和5年)年1月31日、企業内容等の開示に関する内閣府令の改正により、有価証券報告書において「サステナビリティに関する考え方及び取組」の記載欄が新設され、2023年3月期決算からサステナビリティ情報の開示が上場企業に求められています。そのため、ESG関連リスクを監査する必要性が高まることが予想されます。
目標成果
  • 上記ガイダンス(『全社的リスクマネジメント 全社的リスクマネジメントの環境・社会・ガバナンス関連リスクへの適用』)から、ESG関連リスクを監査する際の視点・着眼点・質問事項と、改善提言もしくは改善提言する際のポイント・留意点を例示した報告書を作成することを目標とします。報告書は日本内部監査協会のホームページ上で公表します。
  • 内部監査の実務で活用することを目的としており、同ガイダンスの内容をアカデミックに研究することは目的としません。
  • なお、当研究会(a3 第12期ERM研究会)は、2025年10月に、「COSO『コンプライアンスリスクマネジメント:COSO ERMフレームワークの適用』の内部監査での活用方法 〜COSO ERMの20の原則を活用したコンプライアンスリスク監査での78の視点・着眼点・質問事項と事例・改善提言する際のポイント・留意点」を協会HP上で公表する予定ですが、今回はそれに続くもので、研究対象をコンプライアンスリスクから、ESG関連リスクに移します。左記報告は協会ホームページで近日中に公表予定ですのでご参照願います。
活動方法
  • 例会は毎月1回、18:30〜20:00にオンライン開催します。初回の研究会は2026年1月に開催します。なお、初回の研究会は顔合わせのため、対面で(会場参加が困難な方はオンラインで)で開催します(懇親会付)。
  • 当初は上記ガイダンスを座長が説明し、その概要を理解していただきます。その後、メンバー全員が20の原則単位で分担し、所定の書式のA4版1〜2枚程度の報告用紙で「ESG関連リスクを監査する際の視点・着眼点・質問事項と、改善提言もしくは改善提言する際のポイント・留意点」を記載して、例会で説明していただきます。座長がコメントしますので、必要な修正をしていただき、報告用紙をまとめてもらいます。(可能な範囲で結構です)
  • まとめていただいた各人の報告用紙をもとに座長が報告書の原案を取りまとめ、対面とオンラインのハイブリット型の合宿を開催し全員で議論して完成させていきます。
備考 参加要件
  • COSO-ERMにご関心のある方であれば、内部監査の経験期間を問わずどなたでも歓迎します。また業種、国籍(ただし日本語が話せること)は問いません。
  • 異業種交流的なアットホームな雰囲気の会ですので、初めての方でもお気遣いされる心配はありません。気楽にご参加ください。
当研究会の沿革
  • 当研究会は2004年4月から活動を開始し、12期21年間、ERM(全社的リスクマネジメント)を内部監査に活用する手法を研究し、12本の報告書を協会HP上で公表してきました。
  • 詳細は、上記5.の直近の報告書の6頁(本研究会の活動の経緯)を参照願います。

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