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CIAフォーラム研究会
監査実務監査手法 e27
地区 | 東京 |
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研究会名 | 「人的資本経営」に係る内部監査の実施に関する研究会 |
座長 | 安本 雅一氏(株式会社りそなホールディングス) |
テーマ | 経済産業省の定義によると、「人的資本経営」とは、人材を「資本」と捉えて人材の価値を最大限に引き出し、中長期的な企業価値の向上を図る経営のあり方であるとしている。 2022年5月に公表された「人材版 伊藤レポート2.0」では、もはや“人件費イコールコスト”として捉える旧来思考を捨て、人材という無形資産に対して、各企業が積極的に“投資”していくことが、人口減少時代における生産性向上策と相まって日本再生の起爆剤として極めて重要だと指摘する。 一方で、過去の失われた20年の中で、各社は「選択と集中」の名の下に財務的観点からの縮小均衡に慣れてしまっており、一定程度の成功体験も有するために、人的資源への投資に関してはその必要性は理解するものの、物価上昇分の反映及び採用強化の意図を除けば、一部の企業を除いては積極的投資スタンスについては大幅なパラダイムシフトを図ることに躊躇いがあると言われている。 これらの背景を考慮し、当研究会では、先ず、経済産業省が掲げた「人材版 伊藤レポート」が意図するところや狙い・方向性等に関するメンバー間の理解度向上を図ったうえで、「人的資本経営」を実践する前提として、企業側の対応として、どの程度のレベルで社会的要請に応える必要があるのかを議論する。 その結果を踏まえ、各社の内部監査部門が、自社の「人的資本経営」の実践状況等に係る監査を実施しようとした場合に、どのようなリスク認識の下で、各種のステークホルダーが求めるどの観点を重視すべきか、力点を置いて監査していく必要があるのか、具体的な検証項目・検証手法等を列挙しつつ、監査プログラムのたたき台を提示することによって、所謂ミニマム・スタンダードとして幅広く活用されることを目指し、検討を進めていくことを主な趣旨として設立する。 |
目標成果 | 「人的資本経営」に関する監査上のポイント・監査項目・監査手法等について、具体案を提示していく |
活動方法 |
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備考 | 本件は、“経営に資する監査”レベルの比較的難易度の高いテーマに挑戦します。相互の建設的な議論を通じて、「人的資本経営」に関する監査を“カタチにしてみたい”との想いをお持ちの方を歓迎します。 |