地区 |
東京 |
研究会名 |
IAEPプログラム研究会(IIA内部監査教育パートナーシップ・プログラム研究会) |
座長 |
池田 泰三氏(アッドサイト合同会社 代表兼CEO) |
テーマ |
【IAEPとは】
「内部監査教育パートナーシップ・プログラム(IAEP)」とは、内部監査人協会(IIA)が認定する学位プログラムで、世界各国の大学で導入され、学生に内部監査を通じたキャリア形成の可能性を提示し、内部監査の人財プールを充実させるものです。2025年3月末時点で、日本を除く世界各国において、58のIAEP認定校でIAEPプログラムが提供されています。
<参考資料>
(原文)Internal Auditor誌(2023年10月号)「Training Tomorrow’s Internal Auditor」
(翻訳)月刊監査研究(2024年4月号)「明日の内部監査人を育成する」
【活動目的】
- IAEPは、内部監査の専門職を育成することのできる質の高い教育プログラムです。本研究会の活動を通じて、日本の高等教育機関へ導入する意義・必要性について、日本の内部監査業界に広く理解して頂いた上で、内部監査の専門職の人財プールを拡充させる狙いがあります。
- IAEPの導入には日本内部監査協会の支援が必須であり、本研究会は同協会と緊密に連携しながら、日本の教育環境や大学制度に適したIAEPの導入モデルを構築することを目指します。これによって、学生・大学・企業の三者それぞれにメリットをもたらすプログラムの実現を図ります。
【背景(問題認識)】
- 内部監査業界では、高齢化や人財不足という課題に直面しています。特に北米やアジア太平洋地域では50歳以上の実務者が内部監査従事者の4割以上を占め、若手人財の確保・育成が急務となっています(2022年内部監査財団「Internal Audit:Global View」)。
- 世界の先進国では、大学と内部監査専門職が連携し、IIAが掲げているIAEPという教育プログラムを通じて、学生に内部監査の道を示し、業界に新しい風を送り込んでいます。日本でもこの取り組みを早急に進め、内部監査の専門職としての未来を築くべき時が来ています。
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目標成果 |
- IAEPの導入に向けた調査・研究を通じて要件を含む実践的なガイドラインおよびロードマップを作成すること
→ 1年目:日本版IAEPガイドライン(第1版)の作成
→ 2年目:具体的なロードマップの策定
- 日本の大学で活用可能なIAEPプログラムおよび教材を開発すること
→ 主要科目「内部監査の原則」の日本語カリキュラムと教材の作成
- 日本内部監査協会と大学との協力体制構築に向けた提言を行うこと
→ パイロット校候補の選定と協力体制の提案
- 研究会メンバーが内部監査教育の専門家として成長するための相互研鑽の場を提供すること
→ IAEPの各科目に対応できる講師陣の育成・輩出
- 研究成果の定期的な発表
→ 研究開始から1年後を目途に、「月刊監査研究」への最初の成果発表
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活動方法 |
【開催日時】 原則月1回(原則オンライン形式)
原則第二週目の月曜日 18:30-20:20(50分×2コマ:休憩10分)
会場形式の場合には、日程を調整の上、日本内部監査協会東京本部会議室を使用
(※状況に応じてハイブリッド形式の採用も検討)
【活動内容】
- IAEPの導入に向けた調査・研究(他国においてIAEPの導入に成功している事例なども参考)を通じて要件を整理し、実践的なガイドラインおよびロードマップを作成
- IAEPを日本語化した上で、日本の大学・大学院で活用可能なIAEPプログラムおよび教材を開発
- 日本の大学教員や教育関係者との意見交換
- IIA国際本部のIAEP担当者や先行導入国(米国など)との情報交換
- 日本の大学におけるパイロットプログラムの検討・計画
- 上記1.〜5.の成果を月刊監査研究や研修会(「IIA監査情報解説コース」など)で発表
【活動想定期間】
初期フェーズとして2年間の活動を予定し、その後の継続については成果と状況を踏まえて検討
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備考 |
原則オンライン形式を想定しており、関東以外のメンバーも歓迎いたします。
【当研究会への参加を希望される方へ】
現在活動中の研究会のメンバー募集より必要事項をご記入の上、お申込みください。
事務局で資格更新状況の確認の後、座長より詳細なご案内をいたします。
以下の条件を満たす方を歓迎します。
(特に、(1)〜(3)の条件を重視しますが、(4)〜(7)の条件を一部満たす方も歓迎します。)
- (1) グローバル内部監査基準(GIAS)に精通している方
- (2) 内部監査の実務経験と内部監査の品質評価の経験をお持ちの方
- (3) 内部監査人の人財育成に情熱をお持ちの方
- (4) 内部監査関連の講演・研修・セミナーなどで講師経験をお持ちの方
- (5) 高等教育機関でIAEPが導入された際に、講師として貢献する意欲をお持ちの方
- (6) 大学教育や人材育成プログラムの設計・運営経験がある方も歓迎します
- (7) 英語力があり、IIAの海外文献や関係者とコミュニケーションができる方も歓迎します
なお、IAEPプログラムが日本に導入されることで期待される効果は次の通りです。
- 学生にとって:
内部監査のグローバルスタンダードの知識・スキルを習得することで、キャリア機会が拡大する
- 大学にとって:
教育の質向上、ブランド価値向上、企業との連携強化、就職率向上
- 企業にとって:
高い専門性を持った内部監査人財の採用機会の拡大、ガバナンス・リスク管理の強化
- 内部監査業界全体:
人財プールの充実、業界全体の品質・信頼性の向上本研究会では、日本と海外の内部監査教育の橋渡し役となるような実務家を募集します。
研究会の活動を通じて、内部監査の未来を担う人財育成の基盤づくりに貢献していただける方のご参加をお待ちしております。
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